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「ギャハハハ。疾風、信用されてねぇし!!」
ドアの方を見ると、弘人さんと知らない人が二人たっていた。
「まぁ疾風だからな。櫂翔が警戒するのもわかる。」
「後輩に示しがつかねぇな…。」
そう話す人達にキョトンとした。
「弘人さん、麻斗さん、要さん…居たんですか?」
櫂翔がそう言い、三人を見た。
「櫂翔…誰?」
櫂翔の服を引っ張り聞くと、弘人さんが答えてくれた。
「李遠ちゃん、さっきぶり。こいつらは俺の時の幹部達だよ。右が麻斗、左が要。」
「「よろしく李遠ちゃん。」」
そう言われ、ペコリとお辞儀をした。
話をしていると、疾風さんが戻ってきた。
「お待たせ李遠ちゃん。どうぞ。」
「いただきます。」
美味しそうなリゾットを持ってきてくれて、私はとりあえず食べ始めた。
リゾットはあっさりしていて、スルスルとお腹に入っていった。
私が食べていると、疾風さんは弘人さん達と話をしていた。
「で?お前ら何しに来たの?」
「ん?弘人の所に遊びに行ったら、櫂翔に女出来たって聞いたから、櫂翔の女見に来た。」
要さんが答えたのを聞いた櫂翔は、半分呆れながら言った。
「よくここだと解りましたね?」
「おぅ。お前らの後着けてた。」
「弘人さん、麻斗さん、要さん…暇人ですね?」
「「お前が真剣になる女がどんなのか見たかったからな。」」
夢中で食べてて、皆の会話に気付かず、ちょうどお腹いっぱいになり手を止めた時、櫂翔の女と聞こえ顔をあげ皆を見た。
キョトンとしながら見ていると、私の視線に気付いた櫂翔がこっちを見た。
「李遠もう良いのか?」
「うん。お腹いっぱいになっちゃった。」
「ん。こっちに貸せ。残り食う。」
そう言う櫂翔にリゾットの残りを渡すと、弘人さん以外の三人は驚いた顔をしていた。
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