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学校から帰り、家の前に着いてしまった。
ふぅと深呼吸してから玄関を開けた。
「ただいま…」
誰も返事してくれないのは解っていたが、昔からの癖は直らない。
そのまま着替えようと階段に向かうと、リビングの扉が開いた。
出てきたのは叔父さんだった。
「なんだ…帰って来たのか…。」
そう言われ、ビクッとした。
「まぁ…ちょうどいい。ちょっと来い。」
叔父さんはそう言いながら、私の腕を掴みリビングに引き入れた。
私はそのまま引っ張られ、ソファーに押し倒された。
ビクッとして、叔父さんを見上げれば、イヤらしい顔付きで見られた。
「おい李遠。面倒見てやってんだから、恩返ししろ。」
そう言いながら、身体を触ろうとしてきた。
「っ!いやぁ!!」
とっさに叫び、飛び起きようとすると、殴られる。
「ちっ!抵抗するな。恩返しぐらいしろ!何年面倒見てやってると思ってる!」
叔父さんは言いながら、私を殴り続けた。
抵抗も出来るけど、殴られている時に反抗すると、さらに酷く殴られる。
今までも何回もそんな事があり、早く叔父さんが満足してくれる様に祈りながら我慢する。
熾遠がいない時はいつもそうなる。
最近は熾遠が帰って来ないから、さらに酷くなっていた。
しばらく殴り続けた叔父さんは満足したのか、リビングから出ていった。
私は痛む身体を引き摺りながら、今の内と思い部屋に行った。
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