六章

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あれから1週間…… 傷もだいぶ良くなり、やっと弘人さんの許可がおり、学校に来ていた。 心配性な櫂翔は教室まで着いてきた。 周りは女の子の黄色い悲鳴と、男の子達の挨拶の声が響いていたが、すでに葵が来ていて、教室のドアを開ければ、すぐに気付いてくれた。 「い~ちゃん!?もう大丈夫なの?」 「おはよう葵。心配かけてゴメンね?少し前から大丈夫だったんだけど、やっと弘人さんから許可がおりたの。」 「そっか。痛くなったらすぐに言ってね?」 「うん。櫂翔ありがとう。」 葵と話終わり、櫂翔を見てお礼を言った。 「あぁ。何かあればすぐに連絡してこいよ?」 「うん。」 「約束だからな。葵、頼むな。」 「はい。」 櫂翔は私に約束させ、葵にも頼むと私の頭を撫でてから、教室を出ていった。 櫂翔を見送り席につき、周りを見渡せばギャル達がいない事に気付いた。 「あれ?葵、ギャル達はどうなったの?」 「ん?い~ちゃんイジメてたギャル?」 「うん。」 「学校辞めさせたよ。」 平然と答える葵にビックリしていると、葵は言った。 「当然だよ。blue moonの姫に手を出したんだから。だから…安心してね?これから先は、こんな事二度と起こらないから。」 「ん…わかった。」 少し複雑に思いながらも頷くと、ちょうど担任が入ってきた。 葵と話すのを辞め、授業に集中した。 1週間も休んでいたから、少し不安になりながら、授業を聞いていると、そんなに進んでいなく安心した。
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