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いつの間にか7月になっていて、テストが近づいて来ていた。
そのせいか、皆真面目に授業を受けている。
いつも寝ている葵でさえ、必死にノートを取り、休み時間になれば、葵やメンバー達の勉強を見てあげてた。
最初は葵も私がそこまで出来るとは思ってなかったらしく、勉強もしてなかったけど、数日前解らなくて唸ってた葵に教えてあげると、皆私に聞きに来ていた。
溜まり場についても、ほとんどがテスト勉強をしていて、暴走族なのに勉強しているのが可笑しくてクスクス笑った。
「どうした李遠?」
笑っていると熾遠に聞かれたから、思った事をそのまま言った。
「皆暴走族なのに勉強してるのが可笑しくて。熾遠達は勉強しなくていいの?」
皆が勉強してるのに、侑哉さん、熾遠、櫂翔は勉強をしていなかった。
「俺達はそこまでバカじゃないからな。だいたいあんなの勉強するだけ無駄なんだよ。」
「なんで?」
「1年は初めてのテストだから、教師達も範囲とか言ってるけどな?実は問題の中に答えがあったりするんだ。だいたい問題事態が中学レベルなんだよ。」
熾遠の言葉に驚いた。確かに不良校なだけに入試も簡単だったけど…まさかテストが簡単だとは思わなかった。
「えっ!!そんなに簡単なの?」
「あぁ。やる気なくすぐらいな。」
「なら…勉強してる人達って…」
「1年は普通に難しいとでも思ってんだろ。他の奴らは赤点取らないようにだな。」
「なら葵に教えてあげようよ…」
「いや。あれはあれで面白いからほかっとけ。」
笑いながら言う熾遠に呆れながら、私も勉強を辞めた。
家でも勉強してたんだから櫂翔が教えてくれてもいいのにと思い、櫂翔を見上げ言った。
「櫂翔、何で教えてくれなかったの?」
「ん?お前が走り回らない為。勉強してたら、大人しくしてるだろ?」
そう言う櫂翔に何も言えずに不貞腐れた。
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