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テスト当日
クラスでは皆が勉強していた。
葵やメンバー達も最後の追い込みの様に、必死に私に聞きに来ていた。
しばらくすると先生が来て、テストが配られた。
気持ちを落ち着け、問題を見ると目を疑った。
…何…これ?
小学生でも出来そうな問題に苦笑いが出た。
熾遠達が簡単と言ってた意味がわかった。
サクッと問題を解き時計を見れば、始まって10分しか立ってなかった。
周りをチラッと見れば、数人唸りながら問題を解いていた。
前の席に座る葵も、たまに唸っていた。
難しい所あったっけ?
そう思いながら、机に顔を伏せて時間が過ぎるのを待った。
チャイムがなり、テスト用紙を集めた先生が教室から出ると、皆が一斉に背伸びをした。
葵は振り向き私に聞いてきた。
「い~ちゃん。難しかったねぇ。出来た?」
どこが?って言いそうになり、何とか踏みとどまり、葵に返事をする。
「…うん。大丈夫だよ。」
時差に葵は出来が悪かったと思ったのか、何故か慰められた。
そんな時間が繰り返し、お昼になり櫂翔達の待つ食堂に葵と向かう。
櫂翔達はまだ来ていなかったから、注文して葵が持ってきてくれるって言ったから、席に座って待った。
しばらく待つと、女の子達の悲鳴が聞こえたから、櫂翔達が来たなっと思って眺めていると、熾遠と一緒に歩いて来た。
「テストどうだった?」
櫂翔は隣に座りながら聞いてきた。
「テストは余裕だよ…。」
そう答えると葵が叫びながら言った。
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