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「い~ちゃん出来なかったんじゃないの!?」
「出来たよ。簡単だったし…」
「あぁ…一緒に補習だと思ったのに…」
私の答えを聞いて、落ち込みだした葵を見て、熾遠は爆笑していた。
「あははは。葵バカだなぁ。あんなのも出来なかったのか?」
「熾遠さん難しかったんですよ!?まさかい~ちゃんが出来てるとは思いませんでした。」
「昔から李遠は頭いいぜ?」
葵と熾遠の会話を聞きながら、とりあえずご飯を食べ始めた。
のんびりと食堂で過ごし、チャイムがなってから葵と教室に向かう。
この学校は1日でテストが終わるから、いつもより終わるのが遅い。
学校が終わったのは、いつも溜まり場にいる時間だった。
櫂翔と学校を出て、車に乗り込むと、車は溜まり場を過ぎていった。
「櫂翔?どこいくの?」
「病院。今日呼ばれてるだろ?」
「あっそっか。」
傷を見るからと、前から弘人さんに呼ばれていたのを思い出した。
病院につき、弘人さんに傷を見てもらう。
「うん。いいみたいだね。李遠ちゃん?もうこんな無茶したらダメだよ?」
「はい。ありがとうございました。」
弘人さんから完治のお許しが出て、嬉しくなり微笑みながら頷いた。
「良かったな李遠。弘人さん。お世話になりました。」
櫂翔はそう言い、私の頭を撫でながら立ち上がり、病院をあとにした。
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