六章

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数日後 テストの結果が貼り出された。 この学校は、結果発表と終業式が同時に行われる。 皆結果を見てから体育館に移動するから、結果の前には人だかりが凄くて、近付けなかったから、葵が見に行ってくれた。 しばらくすると櫂翔達と来て、一緒にいたら自然と道が出来ていたので、前まで行き1年の所を見ると、一位に自分の名前を見つけた。 「あ~やっぱり李遠がトップか。」 「そう言う熾遠達は?」 「ん?3年トップ。櫂翔と侑哉は2年のトップと2位だな。」 「ふぅん。で?葵名前あった?」 そう言いながら葵を見れば、笑顔で言われた。 「い~ちゃんあったよ!!補習じゃなかった!!」 「良かったね?」 「うん!!!これで瑠榎さん達の所に遊びに行ける!!」 嬉しそうな葵を見ながら、櫂翔に話しかけた。 「櫂翔、綾さん達の所はいつ行くの?」 「ん?明日。」 「…………は?」 「言ってなかったか?綾が早く来いだと。」 「…聞いてない。準備してないよ?」 「あぁ。少しの着替えだけでいい。あとはあっちで揃えるから。」 「…わかった。じゃあ帰ったら準備するね?」 「あぁ。今日はそのまま帰るか。」 「うん。綾さんに早く会いたいな。」 そう言うと、櫂翔は私の頭を撫でながら言った。 「綾もお前の怪我心配してたぞ?お見舞いに来るって五月蝿いぐらい。」 「あちゃぁ。綾さんに会ったら謝らなくちゃね。」 「あぁ。」 話をしながら体育館に向かい、皆で校長の長い話を聞いた。
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