六章

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放心状態になる私に更に続けた。 「李遠、あっちなら妃那さん達がいる。お前と銘愛が危なくなる確率は低くなる。だから…綾達と待っててくれるか?」 「…櫂翔は…?…怪我…しない…?」 「あぁ。俺は大丈夫だ。熾遠もいるしな。」 「……解った。」 櫂翔の大丈夫を聞き、少し安心しながらも、不安はあり櫂翔に抱きついた。 しばらくギュッと抱きついていると、櫂翔はまた話し出した。 「李遠…大丈夫だ。俺達は奴等には負けない。信じて待ってろ。」 「…うん。無理は…しないでね?」 「あぁ。」 櫂翔はそう言うと、チュッとキスしてきた。 「さて、飯でも行くか?」 櫂翔に頷き久しぶりにバイクで出掛けた。 夜ご飯を食べ、家に帰りすぐにシャワーを浴びてからベッドに入る。 ベッドの中に入っても眠れなく、これからの事を考えると、不安が募る。 「どうした?眠れないのか?」 櫂翔の声が聞こえ顔を上げると、櫂翔が布団の中に入ってきた。 布団に入った櫂翔は私をギュッと抱き締めてくれた。 「大丈夫だ。そんなに不安そうな顔をするな。」 そう言われたけど、なんだか不安だった。 「李遠。俺を…俺達を信じろ。大丈夫だ。」 「…うん。」 私が返事をすると、櫂翔は深いキスをしてきた。 「………ン……」 「心配するな。もう誰にも李遠には手出しさせない。お前は俺のだ。」 私と視線を合わせそう言い、首筋にキスをしながら、優しく櫂翔に抱かれた。
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