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次の日、私が目を覚ますと隣に寝ているはずの櫂翔がいなかった。
慌てて飛び起き、櫂翔を探す。
「……櫂翔?……どこ?」
呼んで見ても返事がなく、近くにあった櫂翔のシャツを羽織、リビングに向かった。
寝室のドアを開け、リビングを見ても櫂翔はいなく、櫂翔を呼びながら家中探したが、見付からなかった。
櫂翔がいない不安で、いつの間にか涙を流しながら、廊下に座り込んでいた。
「……か…いと……。」
…なんで何処にもいないの…。
そう思いながら、放心状態で座り込んでいると、玄関が開いた。
ボ~としながら見ていると櫂翔で、私が廊下に座り込んでいたから驚き慌てていた。
「李遠!?何があった?」
「……櫂…翔……」
「あぁ。どうした?とりあえず向こうに行こう。」
櫂翔は座り込む私を抱き上げ、リビングに行きソファーに座った。
膝に私を乗せたまま、頭を撫でてくれる櫂翔に、やっと櫂翔が帰って来た安心感からまた涙が出てきた。
落ち着いた頃、私を抱き締めたままの櫂翔に聞かれた。
「李遠なにがあったんだ?」
「起きたら…櫂翔がいないから…探してた…。」
「あぁ…悪かった。侑哉に呼び出されてた。昨日、李遠が眠ってから、溜まり場にいたんだ。」
「…置いて…いかないで…」
「悪かった。すぐ帰る予定だったんだ。ごめんな?」
謝ってくれた櫂翔にギュッと抱きつき、涙が止まるのを待った。
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