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2時間後…
いつの間にか眠っていたらしい私は、櫂翔に起こされ目を覚ました。
「李遠、着いたぞ。」
「…ん?」
目を擦りながら外を見れば、何処かの倉庫に着いていた。
「ここどこ?」
「宝龍…魁さん達の溜まり場。ほら降りるぞ。」
そう言い私の手を引きながら、車から降りた。
倉庫の外には沢山の不良くん達がいて、私達をジッと見ている。
余りの数に櫂翔の後ろに隠れていると、誰かが倉庫から出てきた。
『李遠ちゃぁ~ん!!』
ピョコンと櫂翔の背中から顔を出して、声がした方を見れば綾さんが走って来ていた。
「綾さん!」
『いらっしゃい李遠ちゃん!!怪我はもういいの?』
「はい。心配かけちゃったみたいで、ごめんなさい。」
『本当に心配したんだからね?もう無茶しちゃダメだよ?』
「はい。」
櫂翔に隠れながら話していると、櫂翔は苦笑いしながら、手をギュッと握ってくれていた。
『ところで…なんで櫂翔くんに隠れてるの??』
「…えっと……何か…ジッと見られてて…」
『あぁ!!皆~見すぎて怖がられてるよ!』
そう言うと、不良くん達は口々に綾さんに言っていた。
「いや…blue moonの櫂翔さんが女と来たから…」
「綾さん!俺達見てただけっすよ!!」
『こんなイカツイ皆にジッと見られたら、普通は隠れたくなるよ!!』
「綾さんひでぇ。」
綾さんとジャレあう人達を見て、悪い人達ではないと解っていても、少し怖かったから櫂翔にくっついていると、聞きなれた声がした。
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