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櫂翔に手を引かれ中に入れば、また中にいたメンバーに凝視された。
怖くなりギュッと櫂翔の手を握ると、解ってくれたのか、肩を抱かれながら階段を上がった。
櫂翔の温もりに安心しながら二階まで来ると、ドアがたくさんあり、一番奥の部屋に前を歩いていた綾さんが飛び込んだ。
部屋に入ると倉庫の中とは思えない様な部屋が広がっていた。
広い部屋の中心には、blue moonの溜まり場にある様なテーブルがあり、それを囲むようにソファーが置いてあった。
魁さんが白いソファーに座り、朔矢さんと颯矢さんも黒いソファーに腰掛けていた。
綾さんは魁さんの隣にニコニコしながら座っていて、朔矢さん達の隣にも綺麗な人が座っていた。
…すごい部屋…
そう思いながら呆然としていると、櫂翔に呼ばれた。
「李遠?」
「あっ…ごめん。何か倉庫の中とは思えなくて…」
そう答えると後ろから、銘ちゃんの声が聞こえた。
「びっくりするよね?blue moonとは違うから。」
「わっ。銘ちゃん!!来てたんだ。」
急に声を掛けられたから、びっくりしながら振り向けば、綺麗な女の人と部屋に入ってきた。
「うん。李遠ちゃん達より少し早く着いたから、下で話してたの。」
銘ちゃんと話していると、いつの間にか櫂翔はソファーに座っていた。
『李遠、銘愛、綺羅、とりあえず座れ。』
魁さんに言われ櫂翔の横に座る。
『李遠、怪我は大丈夫なのか?』
「はい。ご心配お掛けしました。」
『いや。沙綾が心配してたからな。』
魁さんはそう言うと、綾さんの頭を撫でていた。
『まぁ、お前らは休みを満喫してろ。もう少ししたら、連合の奴らも来るから待ってろ。』
魁さんがそう言うと、綾さんが話し出した。
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