六章

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櫂翔side 宝龍の溜まり場に着き、寝てしまった李遠を起こして車から降りた。 blue moonより人が多い溜まり場にびっくりしている李遠は、魁さんのメンバーに見られ怖くなったのか、俺の後ろに隠れた。 …うちの奴らにも最初はそうだったな…。 そう考えながらも、李遠が取った行動が可愛いなっと思い見ていると、綾が倉庫から出てきた。 少し話をしていると、葵が来た。 葵と話した李遠は、奥の方にうちのメンバーが居るのが分かり、少し安心していた。 そんな李遠を眺めていると、倉庫から朔と颯が出てきて、綾を怒っていた。 朔達と少し話をして、魁さんが待つ中に李遠の手を引きながら向かった。 李遠は中のメンバーにも驚き、ギュッと手を掴むから、変わりに肩を抱き幹部室に向かった。 俺達が部屋に入る頃には、朔も颯もソファーに座り女と話していた。 あれがあいつらの女か。 そう思っていると、銘愛と綺羅が来て李遠は話をしていたから、先にソファーに座り魁さんに挨拶する。 「魁さん、お待たせしました。」 『あぁ。準備は出来てるか?』 「はい。今、熾遠と侑哉が最終調整してます。」 『そうか。…とりあえず、あいつら呼ぶか。』 魁さんはそう言い李遠達を呼んだ。 軽く自己紹介が終わると、朔の女に抱きつかれた李遠が固まっていた。 李遠を落ち着かせるのに、頭を撫でてやりながら話をしていると、綾によって李遠は、テレビがある方に連れていかれた。 女達は全員移動していて、ソファーには男達と綺羅のみ残っていた。
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