六章

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李遠が移動してすぐに、綺羅に言われた。 「しっかし…櫂翔も変わったわね?昔は隣に彼女が座るのもイヤがってたのに?」 「あいつらは勝手に彼女と名乗ってただけだからな。何であんな女どもを隣に座らせなきゃいけねぇんだよ。」 「…あんたがハッキリしないから、彼女とか名乗ってたのよ…。今は李遠ちゃんだけ見たいね?」 「当たり前だろ。李遠以外いらねぇよ。」 『櫂翔が変わった…。』 『…何か甘くなってんな?綾といる魁さんみてぇ…』 「大河にも言われた。お前らだってそうだろ?」 『まぁな。熾遠さんは変わらねぇよな?』 颯に言われ、魁さんと二人笑いだした。 朔と颯、綺羅は不思議そうに俺達を見ていた。 『いや…熾遠も変わったぞ?』 『え?朝見た時は銘愛さんにも普通でしたよ?』 「違う。熾遠は銘愛と居ても変わらないが、李遠が絡むと凄いぞ。李遠は熾遠の妹なんだよ。熾遠に李遠がヤバイって電話したら飛んでくるぞ。」 『『は?熾遠さん、妹なんていたの?』』 「あぁ。最近わかった事だけどな。別々に暮らしてたんだ。親戚の家に李遠だけいたんだが、色々あって今は俺んちにいる。」 そう話すと、驚いている三人がいた。 『熾遠さんがシスコン…』 『想像つかねぇ…。』 『あの熾遠が…』 朔、颯、綺羅の順番で驚きながら呟いた。 そんな話をしていると、バンッとドアが開き、何かが綾とみぃに抱きついた。 近くにいた李遠は抱きついた奴等に押され、呆然としていた。 倒れこんだ李遠を見て、イラッとしながらソファーから立ち上がると、朔が叫んだ。 櫂翔side end
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