六章

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大河さんは凪さん達をチラッと見てから話始めた。 「さて…イジケてる凪さん達はほっといて話を進めますか。 …っと綾、みぃ。外に唯と渚と隼人が来てるから行ってこい。」 『わかったぁ。みぃ、月ちゃん、銘ちゃん、李遠ちゃん行こう!!』 そう言うと皆立ち上がったが、私はどうしようか悩んでいた。 「李遠、行ってこい。葵もいるだろ。」 「うん…。」 「そんなに不安そうにするな。ここなら安全だから。話が終わったら迎えに行く。ただし…敷地の外には出るなよ?」 「…うん…。」 知らない場所で櫂翔と離れる事に不安を覚えたが、櫂翔に言われ立ち上がった。 『李遠ちゃん、大丈夫だよ。櫂翔くん達はチームの話するから、聞いてても暇だし外行こう。友達紹介するから。ね?』 綾さんに言われコクンと頷き、綾さんに手を引かれながら部屋を出た。 階段を降りていると、やっぱり視線が気になり、下を向きながら外まで出た。 『唯!渚!!』 「「綾!みぃ!!月!!!」」 綾さんが呼ぶと可愛い女の子二人が近寄ってきた。 「久しぶり~。ってかこの子達は誰?」 『李遠ちゃんと銘ちゃん!blue moonの櫂翔くんと熾遠さんの彼女だよ。』 綾さんがそう言うと、可愛い女の子の一人が飛び付いてきた。 「可愛い~。私は唯。李遠ちゃんでいい?」 「あ…はい。」 『唯、李遠が困ってるよ。李遠ゴメンね?唯は抱きつくのが癖なの。』 みぃさんに言われ首を降った。 「可愛い~!唯ちゃんと渚ちゃん?始めまして。熾遠の彼女の銘愛です。唯ちゃんは大河の彼女だよね?」 「はい。始めまして。大河を知ってるんですか?」 「うん。私達の方に来たとき自慢してたよ。可愛い彼女だって。」 銘ちゃんは唯さんに抱きつきながら話をしていた。 「始めまして李遠ちゃん、銘愛さん。渚です。」 「渚ちゃんも可愛い!銘ちゃんでいいよ!敬語もいらないからね?」 「「わかった。」」 渚さんと唯さんが返事をすると、みぃさんが不思議そうに聞いた。 『唯、渚?隼人は?』 「隼人はあっち。blue moonの子と話してる。」 渚さんが指差した方を見れば、葵が男の子と話していた。
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