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携帯のアラームがなり目を覚ます。
ボーとする頭で、昨日そのまま寝てしまった事を思い出す。
まだ痛む身体を引き摺りながら、シャワーを浴び、制服に着替え家を飛び出した。
少し早めに家を出たので、公園に寄りベンチに座り考えた。
…どうして熾遠は帰って来ないの?
…熾遠は…私が邪魔になったのかな…?
ボーと考えてると学校に向かわないといけない時間になり、トボトボと学校に向かう。
学校につき、教室に入るとすでに葵が来ていた。
「い~ちゃん。おはよう。」
「おはよ葵。」
挨拶をして、席についた。
「あっ!い~ちゃん。熾遠さんが今度クラスに会いに来るって言ってたよ。」
「そう…ありがとう。」
葵と話していると、担任が入ってきて、HRが始まる。
先生は出席だけ取ると、さっさと教室を出ていった。
担任が居なくなると、葵が話しかけてきた。
「い~ちゃん。サボらない?」
そう言われたが、昨日殴られた所が痛く、動きたくなかったから断った。
「教室にいる。」
「そぅ?じゃあお昼は一緒に食べよ?」
「わかった。」
そう約束すると葵は教室から出ていった。
葵が居なくなると、ギャル達の愚痴が聞こえてきた。
「何あの子?葵くんの誘いを断るなんて!」
「ちょっと葵さんに優しくされたからって調子に乗ってるよね?」
「え~。葵さんに遊ばれてるだけでしょ?」
そんな会話を耳にしながら、机に顔を伏せ寝る体制に入った。
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