六章

22/70

1836人が本棚に入れています
本棚に追加
/592ページ
綾さんの友達だけあってか、すぐに仲良くなれた。 皆で話していると、倉庫から櫂翔達が出てきたのを見て、櫂翔に駆け寄った。 「櫂翔!お話終わったの?」 「あぁ。仲良くなれたのか?」 「うん!」 「良かったな?」 櫂翔はそう言うと頭を撫でてくれてから、私の肩を抱きながら隼人さん達の方に行った。 「よう櫂翔。久しぶり。」 「あぁ、久しぶりだな。」 櫂翔が隼人さんと話していると、後から倉庫から出てきて、綾さんと話していた魁さんに呼ばれた。 『櫂翔、行くぞ。』 「はい。じゃあな隼人、大河。」 「「あぁ、またな。」」 そう言い、魁さん達の方に行く。 「櫂翔?どこ行くの?」 「ん?昼飯食いに行くぞ。」 「綾さん達と?」 「あぁ。大河達は今からやる事があるからな。」 話をしていると、綾さんに呼ばれた。 『李遠ちゃん、櫂翔くん早く~!』 「はぁい。櫂翔行こう!」 綾さんに返事をしてから、櫂翔の手を引き走り出した。 『李遠ちゃん!?走って大丈夫なの?』 「うん。傷も塞がったし痛くないから。」 走った私を見て、綾さんが慌てて駆け寄ってきた。 『本当?無理しちゃダメだよ?』 綾さんに苦笑いしながら頷き、皆でご飯を食べに行った。 ファミレスに入り、注文した物が来るまで、また色々話をしていると、思い付いたように綾さんが言った。 『ねぇ?今日の夜、妃那ねぇ達も誘って、パジャマパーティーしない?』 綾さんの言葉に、みぃさんと月さんが声を揃えて言った。 『『賛成!』』 「楽しそうね。紅葉さんにも久しぶりに会いたいな。」 そう話す皆を眺めていたら、綾さんに話しかけられた。 『どう?李遠ちゃん?』 「櫂翔がいいって言うなら…」 『よし!魁達に言ってみよう!!魁、櫂翔くん、朔、颯ちょっと来て~!』 綾さんはそう言うと、隣の席に座っていた男性陣を呼びよせた。
/592ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1836人が本棚に入れています
本棚に追加