六章

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不思議そうな顔をしながら、櫂翔達が来た。 綾さんは魁さんに事情を説明して、何とか説得をしていた。 「どうしたんだ李遠?」 「ん?綾さんがパジャマパーティーしようって。で、今魁さん説得中。」 「あぁ、なるほど。お前はどうしたいんだ?」 「ん~?櫂翔から離れたら少し不安だけど…そういうのした事ないから…」 「じゃあ行って来いよ。妃那さん達もいるなら大丈夫だろ。」 「…でも…。」 不安になり櫂翔と話していると綾さんが話しかけてきた。 『李遠ちゃん!魁からお許し貰った。櫂翔くん、李遠ちゃん借りていい?』 「あぁ。楽しませてやってくれ。」 『うん。李遠ちゃんいい?』 「…うん。女の子だけなら…大丈夫かな?」 『よし!妃那ねぇ達にも連絡しよっと。』 そう言うと綾さんは、ウキウキしながら携帯を取り出していた。 櫂翔と暮らすようになってから、ずっと一緒にいたから少し不安が残っていた私は、浮かない顔をしていたのか、櫂翔に頭を撫でられた。 「李遠、魁さん達の家は、溜まり場に近いらしいから、眠れなかったら迎えに行く。それまで楽しんでこい。」 「うん!」 「いい子だ。綾、銘愛、頼みがあるんだ。」 そう言うと、綾さんと銘ちゃんは櫂翔を見た。 『なぁに?』 「なに?」 「李遠が不安がったら電話してくれ?最悪迎えに行くから。」 「わかった。李遠ちゃんは任せて。」 『了解。』 話を終わらせて、櫂翔達は席に戻ると、綾さんに聞かれた。 『李遠ちゃん大丈夫?やっぱりイヤ?』 「いえ…イヤじゃないんですけど、今までお泊まりとかした事なくて…櫂翔と暮らし初めてからは、離れて寝たことがないから不安になっちゃっただけです…」 『じゃあ無理なら迎えに来てもらおうね?それまでは楽しも?』 「はい。」 皆と話をしながら笑い、お昼を食べた。
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