1836人が本棚に入れています
本棚に追加
/592ページ
不思議そうな顔をしながら、櫂翔達が来た。
綾さんは魁さんに事情を説明して、何とか説得をしていた。
「どうしたんだ李遠?」
「ん?綾さんがパジャマパーティーしようって。で、今魁さん説得中。」
「あぁ、なるほど。お前はどうしたいんだ?」
「ん~?櫂翔から離れたら少し不安だけど…そういうのした事ないから…」
「じゃあ行って来いよ。妃那さん達もいるなら大丈夫だろ。」
「…でも…。」
不安になり櫂翔と話していると綾さんが話しかけてきた。
『李遠ちゃん!魁からお許し貰った。櫂翔くん、李遠ちゃん借りていい?』
「あぁ。楽しませてやってくれ。」
『うん。李遠ちゃんいい?』
「…うん。女の子だけなら…大丈夫かな?」
『よし!妃那ねぇ達にも連絡しよっと。』
そう言うと綾さんは、ウキウキしながら携帯を取り出していた。
櫂翔と暮らすようになってから、ずっと一緒にいたから少し不安が残っていた私は、浮かない顔をしていたのか、櫂翔に頭を撫でられた。
「李遠、魁さん達の家は、溜まり場に近いらしいから、眠れなかったら迎えに行く。それまで楽しんでこい。」
「うん!」
「いい子だ。綾、銘愛、頼みがあるんだ。」
そう言うと、綾さんと銘ちゃんは櫂翔を見た。
『なぁに?』
「なに?」
「李遠が不安がったら電話してくれ?最悪迎えに行くから。」
「わかった。李遠ちゃんは任せて。」
『了解。』
話を終わらせて、櫂翔達は席に戻ると、綾さんに聞かれた。
『李遠ちゃん大丈夫?やっぱりイヤ?』
「いえ…イヤじゃないんですけど、今までお泊まりとかした事なくて…櫂翔と暮らし初めてからは、離れて寝たことがないから不安になっちゃっただけです…」
『じゃあ無理なら迎えに来てもらおうね?それまでは楽しも?』
「はい。」
皆と話をしながら笑い、お昼を食べた。
最初のコメントを投稿しよう!