六章

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不思議そうな顔をした皆に説明する。 「えっと…ナイフを突きつけられて、気持ち悪かったから…」 そう言うと綾さんは悲しそうな顔をしながら言った。 『李遠ちゃん…自分で傷つけちゃダメだよ?櫂翔くんが悲しむから…』 「ごめんなさい。」 綾さんと話してると妃那ねぇが櫂翔に言った。 『櫂翔は何してたの?護ろうと決めたなら、しっかり守りなさい!』 妃那ねぇの言葉に慌てて弁解する。 「妃那ねぇ違うの。櫂翔は護ろうとしてくれたのに、待って貰ったのは私なの。 だから櫂翔は悪くないんだよ…」 『だけど…』 まだ言いたそうな妃那さんを瑠榎さんが止めた。 『妃那…やめろ。熾遠に聞いた話じゃ櫂翔キレたらしいな?』 「…まぁ。って言うより、李遠に触った奴が許せなかったんですよ。」 『解らなくもない。それに李遠ちゃんが絡まれたのは、たぶん妬みだろ?綾達もされた様な感じだろうな? だけど…次はないんだろ?』 「はい。県外に追い出しましたし…。それに…男達は鬼神と繋がりがあった奴だったから今、居場所がわれたんですから…」 『ならいい。放置が一番たち悪いからな?』 「はい大丈夫です。」 李遠は皆に可愛がって貰っていたから、再三念を押された。 その話はそれで終わり、他愛もない話をしながら食事を再開した。
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