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不思議そうな顔をした皆に説明する。
「えっと…ナイフを突きつけられて、気持ち悪かったから…」
そう言うと綾さんは悲しそうな顔をしながら言った。
『李遠ちゃん…自分で傷つけちゃダメだよ?櫂翔くんが悲しむから…』
「ごめんなさい。」
綾さんと話してると妃那ねぇが櫂翔に言った。
『櫂翔は何してたの?護ろうと決めたなら、しっかり守りなさい!』
妃那ねぇの言葉に慌てて弁解する。
「妃那ねぇ違うの。櫂翔は護ろうとしてくれたのに、待って貰ったのは私なの。
だから櫂翔は悪くないんだよ…」
『だけど…』
まだ言いたそうな妃那さんを瑠榎さんが止めた。
『妃那…やめろ。熾遠に聞いた話じゃ櫂翔キレたらしいな?』
「…まぁ。って言うより、李遠に触った奴が許せなかったんですよ。」
『解らなくもない。それに李遠ちゃんが絡まれたのは、たぶん妬みだろ?綾達もされた様な感じだろうな?
だけど…次はないんだろ?』
「はい。県外に追い出しましたし…。それに…男達は鬼神と繋がりがあった奴だったから今、居場所がわれたんですから…」
『ならいい。放置が一番たち悪いからな?』
「はい大丈夫です。」
李遠は皆に可愛がって貰っていたから、再三念を押された。
その話はそれで終わり、他愛もない話をしながら食事を再開した。
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