六章

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妃那ねぇ達もお風呂から上がり、ガールズトークで盛り上がる中、私の携帯が震えた。 「あ…。電話でてもいい?」 『うん。櫂翔くん?』 「そう。…もしもし櫂翔?」 〈大丈夫か?〉 「うん。楽しい!」 〈ならいい。〉 「櫂翔は何してたの?」 〈ん?溜まり場でゲーム大会。そろそろ走りに出る。〉 「そっか。見たかったなぁ…。気を付けてね?」 〈あぁ。マンションの前通るから、溜まり場でる時またメールでもしてやるよ。〉 「うん。」 〈じゃあな。楽しめよ?〉 「はぁい。」 電話が終わると、皆がニヤニヤしながら見ていた。 「な…なに?」 『櫂翔くん何だって?』 「大丈夫かって。あともう少ししたら走りに出るからって。」 『えぇ!?走りとか聞いてない!!』 「綾さん、マンションの前通るから見れるって言ってたよ?」 『魁に電話してみる。』 綾さんが電話し始めると妃那ねぇが聞いてきた。 『瑠榎達も?』 「よくわかんない。走りに出るって言っただけだから…」 『そっか。しかし…櫂翔も相当心配なのね?私達といるのに、わざわざ電話してくるなんて。』 『そうね。流石に何処にも行かないのにね。似てるとは思ってたけど、本当に櫂翔が魁に見えるわ。』 妃那ねぇと紅葉ねぇが二人で納得し始めた頃、綾さんの電話が終わり、みぃさんが話しかけた。 『綾、何だって?』 『走るのは幹部と1番隊だけみたい。ってか…流すだけらしい…』 『どこまで行くのかな?』 『適当らしい。』 みぃさん、月さん、綾さん、三人の話を聞いていると、妃那ねぇと紅葉ねぇが笑い出した。 『クスクス。綾達が溜まり場に来る前は良く行ってたのよ?』 『綾達が来てからも、行こうって話しはあったんだけど…危ないからダメってなったの。』 『『妃那ねぇ…紅葉ねぇ…行きたい。』』 みぃさんと綾さんは妃那ねぇ達に言うと、妃那ねぇはニヤッと笑い電話し始めた。
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