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「…ん…?」
目が覚めると櫂翔に抱き締められていた。
…あれ?昨日…いつベッドに来たのかな?
不思議に思いながらも、櫂翔に抱き締められているのが、嬉しくなりギュッと抱きつきながら考えた。
どんなに考えても解らなく、ボ~っとしていると、櫂翔が目をさました。
「…李遠…」
「ん?櫂翔、起きた?」
「…あぁ。…頭は痛くないか?」
まだ眠そうな櫂翔は、私を抱き締める力を強めながら言った。
「大丈夫だよ。それより朝だよ?…起きて?」
「…もぅ少し寝るぞ…。」
「ダメ。忙しいんでしょ?」
「…昨日は素直だったのに…」
「……??…昨日?」
「覚えてないのか?」
「ん~?綾さんとジュース飲んだのは覚えてる。」
「…はぁ。あれ酒でお前酔ってた。」
「えぇ!?ジュースだと思ってた…。」
「…もぅ家以外で飲ませないからな?昨日は相手出来なくて悪かった。寂しかったんだろ?」
櫂翔はそう言うと、チュッとキスをしてきた。
何回か軽くキスをしていて、段々と深くなっていく。
「………ン……」
櫂翔の唇が離れた頃には、頭が真っ白になっていて、櫂翔にされるがままだった。
チクッと首筋に痛みが走ったと思うと、櫂翔が私を抱き締めながら起き上がった。
「さすがにここじゃ出来ないからな。男避け…な?」
「…ン…。…跡…付けたの?」
「クスクス。隠すなよ?さすがに魁さんのチームに、お前に手を出すやつはいないが、念の為にな。」
「…バカ…。私は…櫂翔だけ…なのに…。」
「クスクス。李遠が可愛すぎるからな。俺が側に居れない間の御守りだ。」
「…ん」
櫂翔に寄り掛かりながら話をしていた。
私の呼吸が落ち着いた頃、二人で着替え幹部室に行けば、皆起きていた。
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