六章

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ソファーに座りながら皆に挨拶をする。 「おはようございます。」 そう言えば、皆が返事をしてくれて、その中でも綾さんと颯矢さんが最後に答えてくれた。 『李遠ちゃん、おっはよ~。』 『おはよ。昨日は綾がゴメンな?』 「大丈夫ですよ。」 『さて…飯行くか。』 話していると魁さんが言い、皆部屋から出ていった。 私たちも着いていき、近くの喫茶店に入ると熾遠がいて、入って来た私達に気付き抱きついてきた。 「李遠、おはよ。良く眠れたか?俺が側に居なかったから寂しかっただろ?」 「おはよ熾遠。…櫂翔と居たから大丈夫だよ。」 「…昔は少し離れただけでも寂しがったのに…。銘愛~!!」 熾遠はそう答えた私に落ち込みながら、銘ちゃんに抱きついた。 「あ~はいはい。」 銘ちゃんは軽く流しながら熾遠を慰めていた。 朔矢さん達は熾遠の行動に驚いた様に、目を見開き固まっていた。 「櫂翔?何で朔矢さん達固まってるの?」 「あぁ。熾遠の行動に驚いてるだけだから大丈夫だ。ほら、何食べるんだ?」 「ん~?サンドイッチにしようかな。櫂翔は?」 「俺はコーヒーでいい。」 そう言うと、店員さんに注文していると、朔矢さんと颯矢さんが話しかけてきた。 『なぁ…櫂翔?』 「あ?何だ??」 『熾遠さんって李遠がいると、いつもあんなんになるのか?』 「あぁ。だいたいな。」 『熾遠さんのイメージが…』 『あぁ。まさか…シスコンなんて…』 「朔も颯も変わらないだろ?瑠榎さん達もな。」 『『俺達はあそこまでない。』』 「朔~颯~。俺に言いたい事でもあるのかぁ?」 話していると熾遠が銘ちゃんを抱き締めながら言った。 『『…いいです。気にしないでください。』』 そんな話をしていると、注文した物が来た。
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