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綾さんに連れられリビングに入ると、沢山の人がいた。
『たっだいまぁ!』
『綾おかえり。』
『ただいま。李遠ちゃん、これ家のお父さん。』
『おっ。始めましてだな。綾達の親父です。』
「あ…始めまして。李遠です。今日はお邪魔します。」
『おぅ。李遠はもしかして…熾遠の妹か?』
「はい。」
『だよなぁ。昔の李維(りい)にそっくりだ。大きくなったなぁ?』
…李維…私のママ。
「あの…ママの事知ってるんですか?」
『おぅ。昔の仲間だ。勿論、翼もな。ちょい待てよ?お~い紗羅~。来てみろよ?』
『なに潤?…え…李維!?』
呼ばれてきた可愛い女の人は、私を見るとビックリしながらママの名前を呟いた。
『李遠だ。翼と李維の娘だよ。李維そっくりだろ。』
『本当だ!!私は綾達の母の紗羅です。李維に似てるわね。』
「えっ?…あの…。」
『もぅ。お母さんもお父さんも李遠ちゃんが混乱してる。ちゃんと説明してあげて!!』
『あぁ。李遠こっちにこい。
お前ら。翼と李維の娘が来たぞ!!』
潤さんはそう言うと、私の手を引きながらソファーに座った。
回りにいた人達もパパ達を知ってるらしくて、挨拶を交わしていた。
『よし。李遠説明するな?宝龍は解るか?』
「魁さんのチームですよね?」
『あぁ。ここにいるのは宝龍の先代メンバーだ。翼と李維も宝龍の2代目に居たんだ。』
「…え?」
『やっぱり知らないか。まぁ仕方ないな。あいつらが亡くなって、6年か…。熾遠も言わなかったんだな。』
「…え?…あの?」
『まぁ気にするな。翼達の葬式に俺達も居たんだ。熾遠はしっかり覚えてたけど、李遠は解らないだろ?』
「はい…。あんまり記憶がなくて…。」
潤さんにパパ達の葬式の事を言われたが、実際熾遠に抱きつき泣いてた記憶しかない。
『李遠ちゃん…泣きっぱなしだったもんね…。李維達の残した子だから…気にはなってたの。あいつが引き取るって言った時はビックリしたけど…』
「あいつって…叔父さん?」
『そぅ。昔から性格悪くて嫌いなの。翼の弟じゃなければ殴ってたわ。…あいつにイジメられなかった?』
綾さんママに聞かれ、殴られていたのを思いだしてしまった。
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