六章

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リビングに入ると、皆がワイワイと騒いでいた。 その中で妃那ねぇを見つけ、無事な姿を見て安心して、涙が流れそうになるのを我慢しながら抱き着いた。 『わっ。李遠?』 「妃那ねぇ…ごめんなさい…。…私のせいで…」 『李遠大丈夫だから。』 『そうだぞ李遠。それに妃那はそんな簡単にヤラレはしない。お前こそ大丈夫なのか?』 「…はい。瑠榎さんもごめんなさい。私のせいで妃那ねぇが危ない目に…」 『李遠大丈夫だよ。ね?』 妃那ねぇに言われ頷き、妃那ねぇから離れると、横から抱き締められた。 「李遠!大丈夫か?気分は悪くないか?」 「…熾遠大丈夫。心配かけてゴメンね?」 「いや、お前が無事ならいい。もう涼は現れないからな?もう大丈夫だ。」 「うん…ありがとう。」 熾遠と話していると急に反対に引き寄せられ、ビックリしたけど、すぐに櫂翔の温もりだと気づき安心しなから抱き締められていた。 『あははは。櫂翔が魁みてぇだな。熾遠のキャラも変わってるし…翼みてぇ。』 「潤さん。楽しんでます?」 急に笑い出した潤さんに、櫂翔は呆れたように言った。 『おぅ。李遠、こっちこい。』 潤さんに呼ばれ悩んでいると、櫂翔が潤さんの側まで私を引っ張って行った。 『パニック起こしたんだろ?もう大丈夫か?』 「はい。櫂翔が居れば…。」 『そうか。あんまり思い詰めなるなよ?』 「はい。心配かけてごめんなさい。」 そう謝罪すると、潤さんは笑いながら頭を撫でてくれた。 頭を撫でてくれる潤さんは、パパみたいで凄く安心できた。 その後は皆に声をかけられ、心配させてしまった事を反省しながら話した。
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