六章

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リビングに入ると、綾さんと魁さんだけだった。 「おはよう綾さん、魁さん。」 『おはよう李遠ちゃん。ねぇ…皆まだ寝てるし…4人で出掛けない?』 「どこに?」 『ん~?………遊園地!!』 「うわぁ!」 私達は二人で盛り上がっていたが、櫂翔と魁さんは疲れた顔をしていた。 『…沙綾…遊園地はまた今度な?』 『えぇ!?魁ダメ?』 『…今日は無理だ。他の所なら行ってやる。』 『う~。じゃあ…ケーキバイキング!!』 『あぁ解った。李遠はいいか?』 「うん!一回行ってみたかったの!!櫂翔…いい?」 「あぁ。遊園地はまた今度連れて行ってやるからな?」 「うん!」 『そうと決まれば早く行こう!!』 綾さんはそう言うと、魁さんの手を引っ張りながら玄関に向かい、私と櫂翔はそんな綾さんに苦笑いしながら着いていく。 いつの間にか車が二台来ていて、それぞれ乗り込み、ケーキバイキングがやっているホテルを目指した。 ホテルには30分ぐらいでつき、車から降りると綾さんに引っ張られながら走り出した。 そんな様子を櫂翔と魁さんは笑いながら後ろから着いてきた。 ケーキバイキングに着くと、種類豊富なケーキに綾さんと目を輝かせながら走りより、色んな種類を食べていた。 二人で堪能していると、いつの間にか熾遠や銘ちゃん、朔矢さん達が現れた。 みぃさん達は置いていかれた事に少し怒っていたが、ケーキを差し出すとすぐに上機嫌になった。 ケーキバイキングが終わる頃、綾さんが唐突に言った。 『李遠ちゃん水着持ってきた?』 「持ってきてないよ?」 『じゃあ買いに行こう!明後日から海だよ!!』 「…へ?」 『あれ?聞いてない?海行くの?』 「…知らなかった…。泊まりに行く事しか聞いてなかった…」 『まぁいいか。水着買いに行こう!?』 「うん!!」 話が終わると、そのままホテルを出て、デパートに向かい、女性陣だけで水着売り場にやって来て水着を選んだ。
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