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綾さん、みぃさん、月さん、銘ちゃんが私にって色々持ってきてくれたが、どれも大人っぽく似合わない様な気がしていた。
『李遠ちゃん、とりあえず着てみなよ!!』
綾さんに言われ、何点か持って試着室に入って着替えた。
やっぱり私には大人っぽ過ぎると思っていると、銘ちゃんに呼ばれた。
「李遠ちゃん着替えた?」
「う…うん。」
「開けるよ?」
シャっとフィッティングのカーテンが開くと、皆がジッと見てきた。
「…どうかな?やっぱり大人っぽくて似合わないよね?」
ジッと見られ恥ずかしくなりながら言えば、皆が叫びだした。
「可愛い!やっぱり似合うわね。」
『李遠はそれぐらい大人っぽくても大丈夫だよ。』
『李遠ちゃん!他のも着てみて?』
『次はこれね?』
そう言いながら月さんから受け取り、また着替えてカーテンを開ける。
何回か繰り返し最終的に決まった水着は、白地にブルーの花柄で肩紐がなくホルターネックになったビキニだった。
4人に押され何とも言えずにレジに持っていかれ、そのまま買ってしまった。
「うぅ~。こんなの恥ずかしい…」
『大丈夫よ。李遠はスタイルいいんだからそれぐらいがちょうどいいの。』
『それに…櫂翔くんもきっと惚れ直すよ。』
みぃさんと月さんは笑いながら言ってくれたけど、銘ちゃんはニタニタしていた。
「クスクス。櫂翔と熾遠の反応が楽しみだわ。」
「銘ちゃん…楽しんでる?」
「もちろん!皆も櫂翔達の新しい一面が見れて楽しいわよ。」
何を言っても無駄だと思い、気付かれない様に小さく溜め息をつき店から出て、櫂翔達が待つベンチに行った。
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