六章

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櫂翔が部屋の鍵を開け、私の手を引っ張りながら部屋に入った。 「うわぁ!!」 部屋は広く窓からは綺麗な夜景が見えていた。 私は櫂翔から離れ、窓に走りより夜景を眺めていると、櫂翔が声をかけてきた。 「クスクス。気に入ったか李遠?」 「うん!スゴいね!!」 興奮しながら櫂翔に言えば、笑いながら抱き締められた。 「それは良かった。しばらくはここに泊まるからな。」 「うん。」 しばらく夜景を見てから、お風呂に入ろうと櫂翔が言ってきた。 「うん。櫂翔先に入っていいよ?」 「一緒に行くぞ。」 「えっ!?」 「ほら、行くぞ。」 驚く私の手を引きながら、お風呂に向かう櫂翔に言った。 「櫂翔!?ひ…一人で入る!!」 「ダメ。」 「で…でも…恥かしい…」 「いまさらだろ?」 「でも…」 そう話していると、お風呂に着いてしまった。 何とか説得して、櫂翔が後から入ってくる事になった。 お風呂からも夜景が見え感動したが、櫂翔がくる前に素早く洗い、湯船に浸かりながら夜景を眺めていると、櫂翔が入ってくる気配がした。 ドキドキしながら夜景を見ていると、櫂翔が湯船に浸かり、後ろから抱き締められた。 「李遠。」 呼ばれて振り向けば、櫂翔のキスが降ってきた。 「…ン…か…いと…」 「クスクス。どうした?」 櫂翔のキスに力が抜けて、櫂翔に寄りかかった。 櫂翔にサワサワと身体を撫でられ、段々と身体が熱くなってくる。 「…ぁ…やぁ…」 「やじゃないだろ?」 「…ン……ぁ………」 私は頭が真っ白になっていき、櫂翔にされるがままになっていたが、いきなり櫂翔は立ち上がり、私を抱えてお風呂を出た。 いきなりの行動に、息を調えながら聞いた。 「……櫂…翔?」 「続きはベッドでしてやる。」 「…ん。」 軽くバスタオルで身体を拭かれ、そのままベッドに運ばれ、櫂翔に抱かれた。 何回も抱かれ、私はそのまま眠りに落ちていった。
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