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携帯の音で目を覚まし、寝惚けながら通話ボタンを押した。
「…はい。」
〈おはよう李遠。朝飯行くぞ。櫂翔起こして来い。〉
「…うん。」
電話は熾遠で、電話を切ってから起き上がって隣を見ると、櫂翔はまだぐっすり寝ていた。
「…櫂翔…おきて?」
やっぱりすぐには起きてくれなくて、何回か体を揺すると目を開けた。
「櫂翔おきて?熾遠が朝御飯行くって。」
「……あぁ。」
櫂翔は返事をしながらもまた寝そうになっていた。
「もぅ…ちゃんと起きて?」
そう言いながら、チュッとキスをすると、櫂翔は驚いた様に目を開けた。
私からはめったにしないからか楽しくなり声をかける。
「クスクス。起きて?」
笑いながらそう言えば、櫂翔に抱き締められて、深いキスが降ってくる。
「……ン…か…と…」
櫂翔はキスをしながら、身体を触り出したのに少し焦りながら止める。
「…ン…櫂翔…ダメ…」
「ダメじゃない。朝から可愛い事するお前が悪い。」
「…ぁ…ン…。…熾遠が…待ってる…」
「待たせとけ。」
そう言うと唇を塞がれ反論出来なくなり、有無を言わさずに櫂翔に抱かれた。
情事が終わり、ダルい身体をベッドに横たえていると、櫂翔はタバコを吸いながら、頭を撫でてくれていた。
気持ちよく寝てしまいそうになってる時に再び携帯がなった。
携帯を櫂翔に取ってもらい、電話に出ると熾遠からで、“起きてるか~”と叫ばれた。
ビックリして携帯を手放すと、櫂翔にも聞こえてたみたいで、素早く携帯を拾い話し出した。
「熾遠…朝からうるせぇ。……あぁ…今から行くから先に行ってろ。」
櫂翔はそう言うと電話を切った。
「…熾遠…何だって?」
「早く来いだと。行けるか李遠?」
「…なんとか…」
「大丈夫か?」
「…櫂翔のせいじゃん。」
「李遠が可愛い事するからだろ?」
クスクス笑いながら言う櫂翔を睨みながら、着替えて二人で部屋を出た。
朝食はバイキングになっていて、先に食べていた熾遠達と合流すれば遅いと言われた。
ご飯も食べ終わり、部屋に戻ってしばらくゆっくりしていると、綾さんから遊ぼうとお呼びがかかり、4人でホテルを出て溜まり場に向かった。
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