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男達が去った後、颯矢さんが月さんに聞いていた。
『月?何があった?』
『それが…かき氷買って帰ろうかしてたら絡まれて…みぃちゃんがキレて言い返してたら李遠ちゃんの腕を捕まれて…李遠ちゃんのかき氷が落ちちゃったの。でね…今度は李遠ちゃんがキレちゃって…』
説明する月さんの声に皆が聞き入っていた。
「…李遠?」
まだ抱き着いたままだった私を櫂翔が呼んだ。
「だって…かき氷…フェ…久しぶり…だったのに…」
「泣くな李遠。俺が買ってやるから。」
「…グス…本当…?」
「あぁ行くぞ。魁さん達は先に行ってて下さい。」
『あぁ。』
魁さんの返事を聞くと櫂翔は私の肩に手を回し、抱き寄せながら売店に歩いた。
売店で新しく買ってもらい、ニコニコしながら櫂翔にお礼を言った。
「櫂翔ありがとう!!」
「あぁ。もう無茶するなよ?」
「だって…」
「だって…じゃねぇよ。お前が怪我したらどうすんだ。迎えに来て正解だったな。」
「ごめんね?」
心配させたお詫びに謝ると、チュッとキスされた。
「櫂翔!!」
「心配させた罰だ。」
「…もぅ…」
怒られなかった代わりにキスされ、私は顔を赤くしながら皆の所に帰った。
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