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皆で騒ぎながらお風呂を堪能してから、上がる事になった。
『そろそろ上がろっか。』
みぃさんの一言で上がり、庭に行けばバーベキューの準備が終わり、櫂翔達は既に飲んでいた。
魁さんと話していた櫂翔を見つけ、走り寄っていき声をかける。
「櫂翔。」
「上がったか?」
「うん。あのね、温泉楽しかった。」
「そうか。良かったな。」
「うん。」
話していると笑いながら綾さんも来ていた。
『クスクス。魁お待たせ。』
『あぁ。』
『櫂翔くん。李遠ちゃん温泉初めてだったんだって。』
「そうなのか?」
「…たぶん。パパ達がいた頃行ったかも知れないけど、覚えてないから。」
そう話していると、熾遠と銘ちゃんが来た。
「李遠、親父達と温泉行ってるぞ?」
「熾遠?いつ?」
熾遠は私と綾さんにジュースを差し出しながら言ったから、考えながら受け取った。
「お前の9歳の誕生日の時。」
「えっ?あれ温泉だったの?」
「…何だと思ってたんだ?」
「小さい温水プール…。」
「あ~。見えなくもないけど、あそこは温泉だった。あの時、風呂で遊ぶのが好きだった李遠の為にあそこになったんだ。
まぁ…実際は昼にプールでって言ってたけど、お袋が夜も温泉がいいって言ったから、親父が探したんだ。」
「パパ…ママ大好きだったもんね。でも…あれ温泉なんだぁ。」
熾遠と話しながら思い出して見ると、確かにママはゆっくり浸かってた気がする。
懐かしい想い出に浸っていると、熾遠が急に笑いだした。
「熾遠どうしたの?」
皆不思議そうな顔をしながら熾遠を見ていて、熾遠は笑いながら話した。
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