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しばらく見てたら、魁さんと櫂翔が動くのが見えた。
離れた所にいたから、何を話しているか解らなかったけど、何かを話しているみたいだった。
しばらく話すと、皆でビーチの方に行くのが見えた。
皆が移動していくのを見ていると、残っていた瑠榎さん達が私達の方にやって来たから聞いてみた。
「皆どこ行ったんですか?」
『浜だよ。ここだと狭いからな。』
『ねぇ瑠依?あいつら何しに来たの?』
『あぁ、何か昼間の仕返しみたいな事言ってたな。』
「…やっぱり」
そう瑠依さんに言われ、私が手を出したからかと、反省していた。
「櫂翔達…大丈夫かな?」
私がボソッと呟くと、妃那ねぇが笑いながら言った。
『クスクス。李遠、大丈夫よ。かえって相手が可哀想かもね。』
「たしかに…。このメンバーに喧嘩売る人いたんだね?」
妃那ねぇの言葉に銘ちゃんが言うと、瑠榎さんが声をかけてきた。
『奴ら知らないみたいだぞ。だから喧嘩売れるんだろ。さて…そろそろ終わるだろ。見に行くか。』
そう言い、皆でビーチまで歩いていった。
堤防からビーチを見てみると、まだ終わってなかったけど、もうすぐ終わりそうだった。
皆が戦う後ろの方には、魁さん、櫂翔、熾遠、朔矢さん、颯矢さんがのんびりと飲みながら見ていた。
『魁達、ヤル気ないな。』
『あぁ、まぁあいつらが出るほどでもないだろ。』
瑠榎さんと瑠依さんは堤防に座りながら観戦していた。
平気そうな顔の皆を見て、心配する必要なかったかもって思っていると、新たにバイクが止まった。
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