七章

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ライチが寝てしまってから、私、櫂翔の順番でお風呂に入った。 ライチは安心仕切った顔でスヤスヤ寝てたから、眺めていると櫂翔が寝室にやって来た。 「寝るぞ李遠。」 「うん。ライチお休み。」 寝ているライチに声をかけ、櫂翔の隣に潜り込むと、櫂翔に抱き寄せられた。 朝…ニャ~って声で目が覚めた。 寝起きでボ~っとしながら声の方を見れば、ライチが一生懸命ベッドに登ろうとしながら鳴いていた。 櫂翔を起こさない様にベッドから降り、ライチを抱き上げた。 「おはようライチ。櫂翔が寝てるから静かにね?」 「ニャ」 ライチは言ってる事が解るのか、短く返事をしてくれた。 リビングに行き、ライチのご飯を用意してあげると、またガツガツと食べ始めた。 「よく食べるねぇ。」 ライチの食べっぷりを見ながら、私は果物のライチを出してきて食べた。 まだ玩具を買ってあげてないから、適当に紐を持ってきて遊んでいると、寝室のドアが開き櫂翔が起きてきた。 「おはよう櫂翔。」 「あぁ。おはよ。」 櫂翔は返事をするとソファーに座り、タバコに手を伸ばした。 ライチも櫂翔におはようって言っているのか、櫂翔の足にすり寄って行った。タバコを吸い終わった櫂翔はライチに声をかけながら立ち上がった。 「ライ…踏んじまうから李遠と遊んでろ。」 「ニャ~」 トコトコと私の方に来たライチを抱き上げ、私も出掛ける準備を始めた。 準備が終わり、ライチは連れて行けないから、お留守番を頼んだ。 「ライチ、お買い物に行ってくるから、いいこで待っててね?」 「ニャ」 ライチの返事を聞いてから、櫂翔と家を出てデパートに向かった。
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