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私はライチに声をかけながら抱き上げた。
「ライチただいまぁ。いい子にしてたぁ?」
「ニャ~ニャ~」
玄関で戯れる私達を残し、櫂翔は荷物を持ってリビングに入っていった。
ライチを抱き上げたまま櫂翔のもとに行くと、ライチは私の腕からピョンっと飛び降り、櫂翔にすり寄って行った。
冷蔵庫を開けながら、飲み物を取り出していた櫂翔は、すり寄ったライチを掴みあげソファーに来た。
「ライ…足元にいたら踏むぞ?」
「ニャ?」
わからない…みたいな顔をしたライチは櫂翔の膝で座っていた。
「ライチ可愛い!!」
私は余りに可愛いライチを見て、櫂翔とライチが写る様に写メを取り待受に設定した。
「ライチ~こっちにもおいで?」
ライチはよっぽど櫂翔の膝が気に入ったのか、私の方を見てもくれなかった。
「ライチ?櫂翔がいいの?」
「ニャ」
「えぇ!?…私の方にも来ようよ!?」
プイっとそっぽを見るライチにショックを受け愕然とした。
「クスクス。ライ…李遠の方に行ってやれ。」
「…ニャ…」
櫂翔がライチに言ってくれたが、まだ動きそうになかった。
「…どうしよぅ…ライチに嫌われてる…かも…。…そうだ…ご飯作ろう…。きっと後で私の所に来てくれるよね?」
ショックで頭が回らなかったから、とりあえずお昼ご飯を作る事にした。
ご飯を作り終わり、櫂翔のもとに行くと、ライチは膝から降りてケースで寝ていた。
簡単に炒飯を作っていたから、櫂翔の横に座り食べ出した。
「櫂翔…ライチいつ移動したの?」
「お前がキッチンに行ってすぐ。遊んで欲しかったんだろ。」
「うぅ~。ライチが冷たくするからだもん…。」
「クスクス。拗ねんなよ。」
櫂翔とそんな話をしていると、ライチが起きてきて今度は私の膝に座ってくれた。
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