七章

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私はライチに声をかけながら抱き上げた。 「ライチただいまぁ。いい子にしてたぁ?」 「ニャ~ニャ~」 玄関で戯れる私達を残し、櫂翔は荷物を持ってリビングに入っていった。 ライチを抱き上げたまま櫂翔のもとに行くと、ライチは私の腕からピョンっと飛び降り、櫂翔にすり寄って行った。 冷蔵庫を開けながら、飲み物を取り出していた櫂翔は、すり寄ったライチを掴みあげソファーに来た。 「ライ…足元にいたら踏むぞ?」 「ニャ?」 わからない…みたいな顔をしたライチは櫂翔の膝で座っていた。 「ライチ可愛い!!」 私は余りに可愛いライチを見て、櫂翔とライチが写る様に写メを取り待受に設定した。 「ライチ~こっちにもおいで?」 ライチはよっぽど櫂翔の膝が気に入ったのか、私の方を見てもくれなかった。 「ライチ?櫂翔がいいの?」 「ニャ」 「えぇ!?…私の方にも来ようよ!?」 プイっとそっぽを見るライチにショックを受け愕然とした。 「クスクス。ライ…李遠の方に行ってやれ。」 「…ニャ…」 櫂翔がライチに言ってくれたが、まだ動きそうになかった。 「…どうしよぅ…ライチに嫌われてる…かも…。…そうだ…ご飯作ろう…。きっと後で私の所に来てくれるよね?」 ショックで頭が回らなかったから、とりあえずお昼ご飯を作る事にした。 ご飯を作り終わり、櫂翔のもとに行くと、ライチは膝から降りてケースで寝ていた。 簡単に炒飯を作っていたから、櫂翔の横に座り食べ出した。 「櫂翔…ライチいつ移動したの?」 「お前がキッチンに行ってすぐ。遊んで欲しかったんだろ。」 「うぅ~。ライチが冷たくするからだもん…。」 「クスクス。拗ねんなよ。」 櫂翔とそんな話をしていると、ライチが起きてきて今度は私の膝に座ってくれた。
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