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溜まり場につき車から降りると、いつもは外にいるメンバーがいないのに不思議に思った。
「李遠、行くぞ。」
「はぁい。」
あまり考えずに熾遠に着いていくと、扉を開けようとした熾遠が私をみた。
「わりぃ李遠。車に忘れ物したから取ってくる。先に中に行ってろ。」
「わかった。」
熾遠が車に行くのを見てから、扉を開けると、いきなりパンッパンッパンッと音が響いた。
「…え?」
いきなりでビックリしていると、パッと電気がつき…
「「李遠さん!お誕生日おめでとう!!」」
っと言われた。
「…えっ?…何で…?」
誰にも誕生日を言ってなかったのに、誕生日の事を言われてビックリして、入口近くで固まっていると、奥から櫂翔が来た。
「クスクス。ビックリしたか?」
「…あ…うん…。…何で…?」
「クスクス。李遠おいで。」
櫂翔に手を引かれ、いつものソファーに座れば、ケーキがおいてあった。
「はい。い~ちゃん。ロウソク消して?」
「…あ…うん。」
訳が解らないまま、ロウソクを消すとまた周りから“おめでとう”と言われた。
「李遠さん。プレゼントです。」
いつも遊んでくれる卓(たく)からプレゼントを渡された。
「ありがとう…卓。」
「李遠さん。俺達からも…」
そう言い、次々にメンバーからプレゼントを貰った。
「李遠ちゃん、おめでとう。はい。俺からはこれ。」
「い~ちゃん、おめでとう。はい。」
「ありがとう侑哉さん。葵。」
感激して目をウルウルさせながらプレゼントを受け取った。
「な…何で…皆…今日が…誕生日って…知ってるの…?」
不思議に思っていた事を聞いたら、櫂翔が私の頭を撫でながら答えてくれた。
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