七章

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ケーキも食べ終わりメンバー達と騒いでいると、弘人さん達の声が聞こえてきた。 「李遠ちゃん。お誕生日おめでとう。」 「ありがとうございます。」 「…弘人さん、麻斗さん、要さん…何で知ってるんですか?」 「…俺達の情報網を甘く見るなよ?」 「…疾風さんから聞いたんですね?」 「…チッ…解ったか。たまたま疾風の所に行って聞いたんだよ。」 櫂翔と弘人さん達が話していると、離れた所では先代の登場にメンバーが騒ぎ出していた。 更にバタンっと大きな音と共に大きなテディベアが見え、こっちに向かって歩いてきた。 なんだろう…って思っていると、龍さんが立っていた。 「李遠、誕生日おめでとう。これは俺達からのプレゼントだよ。」 「うわぁ!ありがとうございます。龍さん、弘人さん、麻斗さん、要さん。」 「クスクス。気に入った?」 「はい!!」 要さんに返事をしながらテディベアを受け取り、ギュッと抱きついた。 「わざわざ李遠の為にありがとうございます。」 「気にすんな熾遠。李遠は可愛いからな。俺達も祝ってやりたかったんだ。」 ニコニコとテディベアを抱えながら、櫂翔の横に座った。 「櫂翔!これベッドにおいていい?」 「…邪魔だろ…。ライの近くに置いとけ。」 「…わかったぁ。」 家のベッドはダブルだった為、一緒に寝ても邪魔にはならないけど、櫂翔がダメなら仕方ない…。 そう思いながら弘人さん達を見れば、いつの間にかソファーに座り馴染んでいた。
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