1838人が本棚に入れています
本棚に追加
目が覚めたのは昼過ぎだった。
起きると隣に櫂翔はいなく、かわりにライチがいた。
「…おはよう…ライチ…」
寝ていたライチに声をかけながら起きれば、ライチも起きてすり寄ってきた。
「…ライチ…櫂翔は?」
「…ニャ?」
寝惚けながらライチに聞いても、ライチも解らないみたいに鳴いたから、ライチを抱いてリビングに向かった。
リビングに行くとソファーに座る櫂翔が見えた。
「…櫂翔…おはよう…」
「起きたか李遠。おはよう。おいで?」
櫂翔に頷き隣に座ろうとしたら、ライチごと櫂翔の膝に座らされた。
ボ~っとしていると、ライチが私の膝から降りてご飯を食べに行ってしまった。
ライチを見ていると、今まで何もなかった所に買ってから組み立ててなかったゲージが出来上がっていた。
「あれ?ゲージが出来てる。」
「あぁ。暇だったから作った。」
「…いつ起きたの?」
「2時間前ぐらいか?」
「…早かったね?作ってくれてありがとう。」
「あぁ。」
話しているとライチが戻ってきたから、抱き上げゲージに入れてみた。
最初は慣れない場所に入れられ、ウロウロしていたが、暫く見ていると上の方に登ろうとしていた。
手を一生懸命伸ばしていたが、まだ小さい為か力が足りず、そのままコロンっと後ろに転がってしまっていた。
「ライチにはまだ登れないみたい…」
「そのうち登れるだろ。」
何度か転がってから諦めたのか、ライチはゲージを出て私達の方にやってきた。
ライチもソファーに座らせてあげて、その日はのんびりと過ごした。
最初のコメントを投稿しよう!