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数日後…
夏休みも終わりに近づき、あと1週間で学校が始まろうとしていた。
毎日特にする事もなく、家でライチと遊んだり、溜まり場に遊びに行ったりしていた。
今日も櫂翔とのんびり家でテレビを見ていると、私の携帯がなった。
「…あれ?……もしもし?」
〈おはよう。い~ちゃん。〉
「うん。おはよ。どうしたの?」
〈宿題終わった?〉
「うん…終わったよ。」
〈本当!?…良かったら写させてくれない?〉
「…うん。…いいよ。」
〈うわぁ。ありがとう。溜まり場で待ってるね?〉
「わかった。櫂翔と今から行くね?」
〈うん。待ってる!!〉
電話は葵からだった。
電話を切った後、ライチと遊んでいた櫂翔を呼んだ。
「櫂翔。」
「ん?」
「葵が宿題見せてだって。だから溜まり場に連れていって?」
「ったく。あいつは仕方ねぇな。用意したら行くか。」
「うん。あっ!ライチはどうしよ…」
「今日は連れて行けねぇな。夜は走りがあるしな。」
「あ…そっか。ライチ、ゲージの中でお留守番しててくれる?」
「ニャ」
ライチは返事をするとゲージに入ってくれた。
ゲージの中にはライチが寂しくない様に、小さいぬいぐるみも入っている。
さすがに龍さん達から貰ったテディベアは、入らなかったからゲージの横に座っていた。
すぐに準備をして、櫂翔と溜まり場に向かい中に入ると、皆必死に課題をしていた。
「あぁ!!い~ちゃん。櫂翔さん。」
入ってきた私達に気付き葵が駆け寄ってきた。
「はい葵。」
「ありがとう。」
葵はそう言うと、走って元いた場所に戻りやり始めた。
「クスクス。おはよ櫂翔。李遠ちゃん。」
「あぁ。こいつら全員終わってないのか?」
「みたいだよ。朝から皆やってる。」
「侑哉さんは終わってるんですね?」
「もちろん。」
櫂翔と話していた侑哉さんに聞けば終わってるみたいだった。
…何で早くやらないのかなぁ…
って考えていると、櫂翔も何か考えているみたいだった。
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