七章

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家に帰りついたのは夜中だった。 リビングに入ると、ゲージの中で寝ていたライチが起きてきた。 ゲージの入口を開けてあげると、ピョンっと飛び出しすり寄ってきた。 「ただいまライチ。遅くなってゴメンね?」 「ニャ~」 ライチを抱き上げソファーに座りながら撫でていると、櫂翔が飲み物を持ってきて隣に座った。 「ほら李遠。楽しかったか?」 「ありがとう。楽しかったかよ!また連れて行ってくれる?」 「あぁ。いつでも連れて行ってやるよ。」 「じゃあ今度はバイクがいい!!」 「…………………」 バイクがいいって言った私に櫂翔は無言になり考え出した。 「……ダメ?」 「バイクがいいのか?」 「だって皆楽しそうだったんだもん…」 「……考えとく。」 「うん!!」 櫂翔の返事に嬉しくなり、ライチを抱いたまま抱きついた。 櫂翔は急に抱きついた私に少し驚きながらも、しっかりと抱き締めてくれた。 少しのんびりしてから、お風呂に交代で入った。 櫂翔を待ってる間に、それまでに結構騒いでいた私は眠くなり、ライチを抱き締めたままソファーに横になっていると、いつの間にか寝てしまっていた。
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