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家に帰りついたのは夜中だった。
リビングに入ると、ゲージの中で寝ていたライチが起きてきた。
ゲージの入口を開けてあげると、ピョンっと飛び出しすり寄ってきた。
「ただいまライチ。遅くなってゴメンね?」
「ニャ~」
ライチを抱き上げソファーに座りながら撫でていると、櫂翔が飲み物を持ってきて隣に座った。
「ほら李遠。楽しかったか?」
「ありがとう。楽しかったかよ!また連れて行ってくれる?」
「あぁ。いつでも連れて行ってやるよ。」
「じゃあ今度はバイクがいい!!」
「…………………」
バイクがいいって言った私に櫂翔は無言になり考え出した。
「……ダメ?」
「バイクがいいのか?」
「だって皆楽しそうだったんだもん…」
「……考えとく。」
「うん!!」
櫂翔の返事に嬉しくなり、ライチを抱いたまま抱きついた。
櫂翔は急に抱きついた私に少し驚きながらも、しっかりと抱き締めてくれた。
少しのんびりしてから、お風呂に交代で入った。
櫂翔を待ってる間に、それまでに結構騒いでいた私は眠くなり、ライチを抱き締めたままソファーに横になっていると、いつの間にか寝てしまっていた。
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