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起きてからずっと櫂翔にくっついて過ごしていた。
寝室からリビングに移動しても、櫂翔の側を離れずにいると、櫂翔が不思議そうに聞いてきた。
「どうしたんだ?」
「ん?」
「今日はやけに甘えてるな。何かあったか?」
「うぅん…。…何もないよ…。くっついてちゃ…ダメ?」
「…何か…恐い夢でも見たか?」
誤魔化そうとしたけど櫂翔には通じず、夢の事を言われた。
ギュッと櫂翔に抱きつきながら、首を振る。
「…わかんない…。…夜中起きてから…何か不安で…。離れたら…櫂翔がどっか行っちゃいそう…なんだもん…。」
「お前の側にいるから大丈夫だ。俺が李遠を置いていく訳ないだろ?李遠がイヤだって言っても、離してやらねぇよ。」
「…うん…。…一人に…しないで…。」
櫂翔の言葉が嬉しくなり、目に涙を溜めながら櫂翔を見れば、優しいキスが降ってきた。
暫くして唇を離した櫂翔は私を抱き上げ、寝室に戻っていきベッドに降ろされた。
「………櫂翔?」
「不安な事なんて…取り除いてやる…。」
櫂翔はそう言いながら、私の上に股がりキスをしてきた。
櫂翔のキスに翻弄されながら、優しく抱いてくれる櫂翔を何度も呼ぶ。
「…ン…。…か…いと…。…櫂翔…。」
「っ。…お前を抱いてるのは俺だ…。…不安になる事なんてない…。…李遠…」
「………ゃっ…あ……」
私は…櫂翔に抱かれ…不安だった気持ちが落ち着き、そのまま眠りに落ちていっていた…。
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