七章

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お昼も食べ終わり、デザートを食べている時に可憐さんに聞いてみた。 「可憐さんと弘人さんっていつから付き合ってるんですか?」 「弘人がblue moonの総長の時からよ。もう5年かな。」 「弘人さんって総長だったんですね?」 「知らなかったの?ちなみに副は疾風よ。」 「………意外…」 「クスクス。李遠ちゃんは誰だと思った?」 「えっと…要さん…」 「あ~。わかる!私も最初そう思ったもん。」 可憐さんと話していると、疾風さんがジュースを持ってきてくれた。 「何だよ。李遠ちゃんまで要かよ。」 「クスクス。疾風はチャラチャラしてるから、そう思われるのよ。」 「今はそうでもねぇだろ?」 可憐さんと疾風さんの会話が面白くて、銘ちゃんとコソッと笑っていると、入口が開きお客さんが入ってきた。 「疾風~メシ~!」 「何だよ。麻斗かよ。こんな時間に何やってんだ?」 「昨日から何も食ってねぇんだよ…。さっき起きたし…。…あれ?李遠ちゃんと銘愛ちゃんに可憐?なにしてんだ?」 疾風さんと話していた麻斗さんは私達に気づき、近寄ってきた。 疾風さんはスッと席をたち、厨房に入って行った。 「こんにちは麻斗さん。この前はありがとうございました。」 「うん。ぜんぜんイイよ。 で?可憐まで何でいるんだ?」 「可愛い妹達とランチしてたの。麻斗仕事は?」 「今日は休み。お前ら今からどっか行くのか?」 「そうね…誰かが着いてきてくれるなら買い物に行けるんだけど…。銘愛と李遠ちゃんつれ回したら櫂翔と熾遠が怒るから…」 可憐さんはチラッと麻斗さんを見ながら言っていた。 「…俺に付き合えと?」 「あら?来てくれるの?良かったわ。李遠ちゃん、銘愛、買い物行きましょ。」 「…まだ行くとは言ってねぇ…」 可憐さんの言葉に麻斗さんが呟いたから、申し訳なく思い聞いてみた。 「麻斗さん…いいんですか?」 「おぅ。可愛い李遠ちゃんと銘愛ちゃんの為ならいいぞ。」 「ありがとうございます。」 麻斗さんの返事を聞いてから、櫂翔にメールをして可憐さんと買い物に行く事を伝えた。
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