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麻斗さんの車で隣街のショッピングモールまで出掛けた。
「さぁ着いた!銘愛、李遠行くわよ!!」
気合いが入った可憐さんに引き摺られる様に、建物の中に入って行った。
私達の後ろからは、麻斗さんと疾風さんが着いてくる。
買い物に行くと決まった時、なぜか疾風さんも店を閉めて一緒に来ていた。
何件か回ってから雑貨やさんに入ると、可愛い食器が並んでいた。
「うわぁ…可愛い!」
「あっ。李遠ちゃん。これ、家にあったやつと一緒のだよ。」
「本当?…う~。やっぱり可愛い!!」
銘ちゃんと見ていると、いつの間にか可憐さんが隣に来ていた。
「あら、李遠はそういうのが好きなの?」
「はい。櫂翔のやつもお洒落で可愛いんだけど…少し増やしたくて…」
「それもそうね。櫂翔の部屋にあるのは、家のお母さんの趣味だしね。」
「そうなんですね。」
「今度会わせてあげるよ。」
「はい!」
可憐さんと一頻り話した後、食器がを見ていた。
可愛い花柄の食器やシンプルな物まで沢山揃っていた。
その中に紛れて、猫柄のマグカップを見つけて手に取った。
「…可愛い…」
ジッと見つめていると、描かれている猫がライチに見えてきて、色違いの二つをカゴに入れた。
その他にも小皿とかが数枚カゴに入れて、レジに向かった。
レジに並んでいると、銘ちゃんと可憐さんが来た。
二人はもぅ買ったみたいで、ショップ袋を持っていた。
「李遠、いいのあったの?」
「あっ可憐さん、銘ちゃん!見て猫柄!!」
「あら可愛いわね。それ買うの?」
「うん!ライチに見えてきて…。」
「クスクス。本当に猫好きなのね。」
可憐さん達と話していると、レジの順番が来てお金を出そうとしたけど、先に可憐さんが出してしまった。
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