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「私は…熾遠が帰らない家で…伯父さん達に殴られてた…。涼には…無理やり…抱かれた…。」
私の言葉に熾遠は驚いた。
葵と櫂翔と男の人は何も言わずに黙って聞いていた。
「なっ!?いつからだ?」
「…殴られるのは…熾遠が…いなくなってから…。涼に…されたのは…去年…から…。」
「何で早く言わなかったんだ!?」
「言えなかった…。携帯も…前のは壊されて…熾遠に連絡も出来なかったから…。…だから…同じ高校に入って…探してた…。」
そこまで話すと、熾遠が謝ってきた。
「李遠…ごめんな?あいつら…俺が家に帰らなければ、李遠は大事にするって言ってたんだ…。」
「それで…帰らなかったんだ…。」
「あぁ。…まさか…お前今日もされたのか?」
熾遠の言葉に、ビクッと身体が震えたが、櫂翔が抱き締めてくれているから、少し安心した。
「今日は…帰ったら誰も居なくて、部屋に隠っていたの。喉が…乾いて…コンビニに行こうとして…部屋を出たら…リビングに涼がいて…無理やり…抑えつけられた。」
そこまで話すと身体が震えてきた。
櫂翔の腕にギュッと抱きつき、話を続けた。
「また…殴られて…無理やりされそうになった。………イヤで…叫んで…そしたら…玄関が開く音がして…その時に涼の拘束が緩くなって…その隙に公園まで逃げたの…。それで…気づいたら櫂翔に電話してた…」
私の話を聞いて、皆黙ってしまった。
「いつも…嫌で…涼に触られる度に熾遠って呼んだの…。その度に涼に熾遠は帰らないって言われてた。
…最近は…櫂翔を呼んでたの…。違う男の名前呼ぶな…お前は…俺のおもちゃだ…って…人を好きになっちゃ…ダメなんだって…」
話しながらポロポロと涙を流していると、ギュッと櫂翔に抱き締められた。
「…もぅいい…。李遠…辛かったな。今は気がすむまで泣け。」
そう櫂翔に言われ、櫂翔に抱きつき今まで泣けなかったぶん泣いた。
泣いてるうちに…私はそのまま眠ってしまっていた。
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