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可憐さん、銘ちゃん、弘人さん、麻斗さんと夜ご飯を食べてマンションに送って貰った。
「李遠、まだ櫂翔帰って来てないみたいだけど大丈夫?」
「はい。ライチも待ってると思うし…家にいます。」
「そう?何かあったら連絡するのよ?」
「はい。今日はありがとうございました。」
「いいよ。じゃあまたね?」
「はい。おやすみなさい。」
可憐さんと話、お礼を言い終わると、弘人さんが運転する車は走り去った。
弘人さん達の車を見送り部屋に戻り、ライチのゲージを開けてあげた。
「ライチただいま。いい子にしてた?」
「ニャ~」
ライチを抱き抱えソファーに座りながら話しかけた。
時計を見ると10時過ぎていて、櫂翔が何時に帰って来るか解らなかったから、先にお風呂に入る事にした。
暫くライチと遊び、お風呂が準備出来た頃、ライチもお風呂に入れようと一緒に入った。
初めてのお風呂にライチは、バタバタと暴れたけど、何とか洗う事が出来た。
ライチを拭いてあげてから、私は湯船に浸かり、ボ~とライチが舐めて毛繕いしているのを見ながら、のんびり入った。
お風呂から出ると、1時間ぐらいたっていたが、まだ櫂翔からの電話はなく、テレビを見ていた。
テレビを見ている内に、眠くなってしまいそのままソファーでライチと寝てしまっていた…。
フワッと身体が浮いた感じがして、目を開けると櫂翔に抱えられていた。
「起こしたか?」
「…おかえり…櫂翔…」
「あぁ。ただいま。ベッドで寝なきゃ風邪引くぞ。」
櫂翔はそう言いながら、私をベッドに降ろしてくれたが、私は櫂翔のスーツから匂う香りが気になった。
「…櫂翔…。…誰と…いたの…」
「会社の取引先の人とだけど?」
「……そう……」
「どうした?」
「…香水…臭い…」
私がそう言うと、櫂翔はスーツの臭いをかぎ、小さく舌打ちした。
「風呂入って来るから寝てろ。」
櫂翔はそう言うと、私のオデコにチュッとキスをしてから寝室から出ていった。
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