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ライチをゲージに入れ準備ができた櫂翔と家を出る。
今日は車ではなく櫂翔のバイクで行くらしい。
学校に着き下駄箱で靴を履き替えていると、葵と熾遠と侑哉さんがいた。
「おはよう、櫂翔さん、い~ちゃん。」
「李遠ちゃん、櫂翔おはよ。」
「よく起きれたな櫂翔。李遠おはよ。今日も可愛いな。」
「おはよ葵、熾遠、侑哉さん。」
皆に挨拶をして葵と教室に向かった。
「ねぇ、い~ちゃん知ってた?今日転入生が来るんだよ。」
「そうなんだ。」
「もう、い~ちゃんは本当に他人に興味がないよね?」
「…まぁね。」
私がそう答えると葵は諦めた様に違う話題にした。
教室に着いてからも、葵と色々話していると担任が入ってきた。
「席につけ~。今日から転入生がこのクラスに入る。」
「先生、女ですか?」
「男よね?」
ザワつくクラスメート達を私は他人事の様に見ていた。
「落ち着け。女だ。風間入ってこい。」
先生がそう言うと、お嬢様風の女の子が入ってきた。
入ってきた女の子は先生に自己紹介する様に言われ、凛とした声で自己紹介した。
「風間 有那です。よろしくお願いします。」
そう言うと男子からは奇声が上がった。
「とりあえず席に着け。席は…結城…!」
「はい?」
「あぁ…アイツの隣な。」
風間さんは先生の言葉に頷き、私の隣に来た。
「よろしく結城さん。」
「…どうも。」
彼女から香る香水の匂いが、この前櫂翔がつけて帰って来た匂いと同じで、何だか嫌な感じがして素っ気なく答えた。
「有那ちゃん?俺は葵。よろしく。」
「よろしく葵くん。ところで…獅童 櫂翔さんがこの学校にいると思うんだけど…クラス知ってる?」
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