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放課後になり帰る準備をしていると、いつもの様に櫂翔が迎えに来た。
それを見た風間さんは櫂翔にかけより話しかけた。
「櫂翔さん、お久し振りです。」
話しかけた彼女を無視して櫂翔は私を呼ぶ。
「李遠、葵行くぞ。」
「うん。」
「はい。」
葵と返事をして櫂翔に近寄ると、無視されても諦めない彼女が、櫂翔の腕に抱きついた。
「櫂翔さん。今日またお食事でも行きませんか?お父様も是非ご一緒にと言われてるんですが…」
それを見て私は不機嫌になった。
…櫂翔は私の彼氏なのに…
いくら宣戦布告されていても嫌な物は嫌だ。
そう考えていると、櫂翔は風間さんの腕を振り払い言った。
「離せ…。あの時も言ったけど、俺にも熾遠にも大事な奴がいるんだよ。」
「ですが…私の方が会社の為になりますよ。」
「てめぇらのな。俺達の所は痛手にもならねぇ。近寄んな。李遠行くぞ。」
櫂翔はそう言うと私の肩を抱き歩き出した。
チラッと風間さんの方を見れば、凄い形相で私を睨んでいた。
櫂翔のバイクに乗り溜まり場に行き、中に入ると私は、櫂翔にくっついていた。
暫くしてから熾遠の声が聞こえた。
「李遠どうしたんだ?」
ギュッとくっついていた私は熾遠達が来たのに気付いていなく、バッと顔を上げれば銘ちゃんもいて、銘ちゃんに抱きついた。
「銘ちゃん~!」
「わっ。李遠ちゃん?どうしたの?」
銘ちゃんに抱きついた私を、櫂翔と葵は仕方ないっという表情で見ていた。
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