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「始めまして。依鈴梛です。あなたはイオの友達?まさか彼氏じゃないわよね?」
睨みながら言うエナに話しかける。
「エナ、葵は友達だよ。彼氏は2年なの。」
「はぁ?私の可愛いイオに彼氏?しぃ兄は何してるの!?イオ!!」
「は…はい!」
「彼氏に会わせなさい!!」
「うん。いいけど…エナ次の授業は?」
「サボる!!」
「わかった。葵行こう。」
「うん。」
エナと話が纏まり、葵とエナを連れて屋上にやって来た。
ドアを開けると、いつもの様に櫂翔と熾遠が寝ていて、今日は侑哉さんもいた。
「あれ?李遠ちゃんと葵どうしたの?それに…その子は?」
「あ…侑哉さん。彼女は依鈴梛、私の幼なじみです。櫂翔に会いたいって言うから連れてきちゃった。」
「あぁ…ならいいよ。でも櫂翔さっき寝たんだよね?」
侑哉さんと話していると熾遠が起きた。
「侑哉…うるせぇよ。誰が来たんだよ?」
「ゴメン。それが…」
侑哉さんが話そうとしているのを遮り、エナが熾遠に飛び付いた。
「しぃ兄!!」
「…は?」
一瞬キョトンとした熾遠に、侑哉さんが言った。
「熾遠…浮気相手か?」
「違うわぁ!そんなんいねぇよ!!…って…お前…エナか?」
「うん。ただいま、しぃ兄!!」
「やっぱ浮気相手か。銘愛にメールしてやろう。」
「違うっつってんだろ!!おい侑哉!暇だからって俺で遊ぶな!!エナは李遠の幼なじみで妹みたいなもんだ。」
「うん。さっき李遠ちゃんから聞いた。」
「わかってんなら言うなよ!!」
そう話している熾遠達を見ながら、櫂翔に近寄った。
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