八章

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櫂翔に言ってから、エナにも言った。 「エナも落ち着いて。ちゃんと紹介するから…」 私の言葉にエナは頷き、座ってくれた。 「じゃあ改めて紹介するね。こっちは依鈴梛。私達の幼なじみで、3年前からアメリカに行ってたの。」 「始めまして。エナって呼んでください。」 「エナ。こっちが私の彼氏で櫂翔。blue moonって言う暴走族の総長してるの。あと侑哉さんと葵だよ。熾遠も皆blue moonのメンバーなの。」 そう言うと皆が挨拶をしてくれた。 櫂翔だけは私の髪で遊んでたけど…。 「エナ、櫂翔は私を助けてくれたんだよ。」 今までの事をエナにも話した。 流石に涼にヤられた事は言えなかったけど… 話終わった私にエナは抱き着いてきた。 「イオ…ゴメンね…気付いて上げられなくて…」 「エナ…大丈夫だよ。今は櫂翔がいるから…」 「そっか…。櫂翔さん…。イオを泣かさないで下さいね?」 涙を溜めながら謝るエナに大丈夫だと言うと、エナは櫂翔に言った。 「当たり前だ。」 櫂翔は当然の様に言い、私の頭を撫でた。 「イオ…愛されてるね…。」 櫂翔の行動にエナは嬉しそうに言った。 私も照れながら頷き、二人で笑った。 その後は他愛もない話をして、エナもすっかり皆に馴染んだ。
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