八章

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お昼はエナも一緒に食べた。 食べ終わってから櫂翔は私の膝で寝てしまったから、私はエナと話をしていた。 「ねぇエナ?」 「何イオ?」 「エナは彼氏いないの?」 「…いる。」 「えっ!?紹介してよ!!」 「…わかった。…放課後呼ぶから…。」 「やった。じゃあエナには銘ちゃん紹介するね?」 「誰?」 「熾遠の彼女。」 「しぃ兄の!?見てみたい!!」 「可愛いんだよ!!銘ちゃんに連絡しとくね?」 「うん。楽しみだなぁ。」 エナと話していると熾遠が来た。 「何が楽しみだって?」 「熾遠!エナに銘ちゃんも紹介しようと思って。」 「しぃ兄の彼女見てみたい!!」 「…はぁ。仕方ないか。エナに会わせとかないと煩いしな…。」 「うん。それにね?エナの彼氏も紹介してくれるって!!」 「エナに彼氏!?…あぁ…可愛かった李遠とエナが…。」 熾遠は驚くのと同時に儚げに呟いた。 熾遠は昔からエナも、私と同じ様に妹みたいに思って来たから寂しそうだった。 そんな話をしているとチャイムがなり、櫂翔を起こした。 「櫂翔…櫂翔おきて?」 「…ん?」 「チャイムが鳴ったから、教室行くね?」 「…あぁ。何かあれば携帯鳴らせ。」 「解ってる。じゃあ放課後ね?」 「あぁ。」 櫂翔を膝から降ろし、葵とエナと教室に向かった。 エナは隣のクラスらしく、放課後会う約束をして廊下でわかれた。
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