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教室につき、次の授業の用意をしようと思い、机の中からノートとかを出そうとすると、指にピリッと痛みが走った。
何だろうと思い手を出してみると、指が切れていた。
机の中を覗くとカッターの刃が付けられていて、その横に女の子らしい封筒もあった。
とりあえず封筒を外しポケットに入れてから葵に声をかけた。
「葵。」
「何?い~ちゃん?…ってどうしたの?」
「何かで切ったみたいだから、保健室行ってくる。」
「わかった。じゃあ行こう。」
「一人で行けるよ?」
「ダメ。い~ちゃん一人にしたら、俺が櫂翔さんに怒られるから。」
「わかった。ゴメンね?」
「いいよ。その前にちょっと待ってね?」
葵は笑いながらそう言うと、クラスのblue moonメンバーの方に行き、何か話した後戻ってきた。
「さぁ行こう。大丈夫?」
「うん。そこまで深く切れてないしね。」
そんな話をしながら保健室に向かい、手当てをし終わった頃には授業が始まっていたので、そのままサボる事にした。
葵が昼寝を始めた横で、机に入っていた手紙を読んだ。
[貴方の経歴を調べさせて頂きました。皆にバラされたくなければ、櫂翔さんと別れなさい。]
読み終わると溜め息をついた。
…はぁ。風間さんか。
…流石お嬢様。調べたんだ。まぁ…通達のせいで堂々と出来ないんだろうけど…たぶんまだ何人かが絡んでるな。
…まぁ…まだ櫂翔達には言わなくて良いか。
そんな事を考えていると、授業終了のチャイムがなり、教室に戻った。
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