二章

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櫂翔の家に行く事が決まったが、制服とかが家だった。 取りに行かなきゃいけないが、また襲われたら…と考えると怖くて行けない。 どうしようか悩んでいると熾遠が言った。 「李遠、明日の朝荷物取りに行こう?俺が着いていくから。」 「うん。熾遠がついて来てくれるなら…。」 そう話しながら、櫂翔の側に行き、櫂翔を見上げた。 「ん?どうした?」 櫂翔は私の頭を撫でながら聞いてくれた。 「…櫂翔も…来てくれる…?」 遠慮気味に聞いて見ると、櫂翔はふっと笑い頷いてくれた。 櫂翔を見上げて、嬉しくなり微笑み、疑問に思っていた事を聞いた。 「ねぇ櫂翔?」 「ん?」 「あの人だれ?」 そう言って、私の視線の先には葵の隣に座る男に向いていた。 「え?オレ?」 ビックリしたように言う男に頷く。 「あぁ。あれは侑哉だ。blue moonの副総長だ。」 「ふぅん。よろしくお願いします。」 そう言うとビックリした顔のまま侑哉さんに言われた。 「本当に俺達の事知らないんだ…。」 訳が解らなくて、首を傾げると、櫂翔にポンと撫でられた。 「皆知ってる事なの?」 そう聞けば、熾遠が答えた。 「まぁ…この町の奴は知ってるな。他人に興味がない李遠が知らないだけだな。」 「へぇ。で?熾遠と葵は何でここにいるの?」 「あはは。俺達もblue moonの幹部だからだよ。」 葵が笑いながら答えれば、熾遠も笑いながら言った。 「いまさら気づくなんて李遠らしいな。」 笑われてムスッとしながら櫂翔を見れば、櫂翔も笑いを堪えてた。 「むぅ。何で笑うの?」 「ふっ。李遠が可愛いからだろ。」 櫂翔に可愛いと言われ、ぽっと顔が赤くなる。
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