1838人が本棚に入れています
本棚に追加
私達のマンションに着くと、既に熾遠と銘ちゃんが待っていて、皆で部屋に行けば櫂翔達はすぐに仕事部屋に向かった。
「皆、猫は大丈夫?」
『うわぁ…猫ちゃんがいる…』
リビングに残った皆に大丈夫か聞くと頷いてくれたので、私はライチをゲージから出してあげた。
綾さんだけは目をキラキラさせながらライチを見つめていた。
ライチは初めて見る人にビックリして、私の側から離れないでいたから、膝に乗せライチに言った。
「ライチ、皆友達だよ。警戒しなくて大丈夫。」
そう言いながら撫でてあげると、だんだん落ち着いてきた。
『李遠ちゃん!抱かせて?』
「はいどうぞ。」
『可愛い~!ライチちゃん?』
「うん。綾さん達の所から帰ってすぐぐらいに拾ったの。」
綾さんにそう話ながら、皆の飲み物を用意した。
「しっかし…イオ…凄い所に住んでるわね?」
エナが部屋を見渡しながら言うと、綾さんも言った。
『エナちゃんもそう思うよね?家より凄いよ?』
「いやいや。綾さん所の方が凄いですよ。それに…元々櫂翔が住んでた所に私が引っ越して来ただけだしね。…はい、飲み物どうぞ。」
「ありがとう。いつ来ても部屋綺麗だよね?いつ掃除とかしてるの?」
銘ちゃんに聞かれ、ソファーに座りながら答えた。
「週3ぐらいでハウスキーパーが入ってるけど、それ以外は櫂翔が寝てる間にしちゃうよ。」
『そうだよね?これだけ広いと掃除も大変だもんね。』
「綾さんの所はどうしてるの?」
『家もハウスキーパーか私がしてる。殆ど溜まり場に居るから…』
私と綾さんが話しているのを、銘ちゃんとエナは苦笑いしながら聞いていた。
最初のコメントを投稿しよう!